小児がんの子どもを救う「告知①」
小児がんの子どもを救う 私は小児がんサバイバーです。 今から約40年前に、私は小児がんを発症しました。 症例のとても少ない希少ガンの一種です。 その癌(ガン)は、骨肉腫と言う骨のなかに発症する癌です。 私が癌を発症したのは、わずか10歳の夏でした。 私は夏の季節が一番好きなのですが、あの年の夏は私にとって忘れられない、とても辛い夏の思い出になりました。 私は、当時、小児がんサバイバーとなった経験から、小児がんの子どもの気持ちや、思い、そして、心について語らさせていただきます。 私は、当時としては珍しかったのですが、主治医の先生から、癌の告知をされました。 今でこそ、小児がんの子どもへの告知はケースによってですが、推奨されていることが多くなってきているようです。 主治医の先生のお考えを私の両親が理解し、承諾したことで、私は以下の内容を先生から告知されました。 ・骨の中に癌が発症していること ・この癌は治療が難しい病であること ・手術が必要だということ ・癌の転移が広がっている可能性が高い状態であること ・腹部を切開して、転移が広がっている場合は、手術を中止する ・癌の転移が右足の方に広がっている場合は、右足を切断すること 手術室から出てきて、私の右足が無くなっていることに気が付いたとき、私がパニックになってしまわないように、主治医の先生は、事前に告知する事を決めたそうです。
以上の告知内容を、当時の私は冷静には聞くことができませんでした。後で、母親から何度も聞かされて、全貌を把握し理解できました。私は、当時、小学3年生でしたので、上記の説明で理解できましたが、もっと小さい子どもの場合には、とても説明が難しいと思います。 告知は、上記の様に説明に使う言葉の難しさもありますが、他にも難しい問題があります。 次回、「小児がんの子どもを救う②【告知】」では、とても重要なことを説明させていただきます。