小児がんサバイバーが一番悲しむこと

小児がんサバイバーが一番悲しむこと

私は、10歳の時に小児がんと診断されました。
癌の種類は、骨肉腫といい、骨の中に発症する癌で、症例の非常に少ない希少ガンとして知られています。
私は、右足の付け根に発症したため、当初の手術計画では、右足を付け根部から切断する準備がなされていました。
私自身も、主治医の先生から、余命宣告と、右足切断の了承を求められ、わずか10歳にして、右足切断の了承を主治医の先生にお伝えしました。
そのような背景のなか、小児がんサバイバーとして、私が一番悲しく思った出来事がありました。
それは、両親の喧嘩(ケンカ)です。
私の両親は、私が癌を発症したことをきっかけに、喧嘩や言い争いなどが頻繁に起きてしまった。
私は両親のその言い争いが、私の癌発症によって引き起こされたものだと知った。とても悲しかった。
きっとそれは、小児がんサバイバーのあなたなら、もしかしたら、そのような場面があるかもしれません。
小児がんを発症したお子さんの親御さんには、気を付けていただきたいのです。
小児がんサバイバーとして、一番悲しいのは、自らの癌(ガン)発症によって、周りの大人がパニックになり、現実逃避から投げやりになったり、暴れたりしている姿を見てしまうことです。
最初は難しいかもしれませんが、冷静になってください。
一番辛いのは、小児がんサバイバーとなった、お子さんなのです。
親御さんや周りの大人は、小児がんサバイバーのお子さんに心からのサポートをしてあげなければいけない立場なのですから。

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