THE TIME   刻の記憶 【Roots】

ほっし校長マガジン【Roots】10月号

当時の記憶を巡る

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みなさまへ

いつも、ほっし校長ブログをお読みくださり、ありがとうございます

当マガジンブログ記事は、私のこれまでの人生においての記憶を基に、文字、フォト、ムービー、CG、それらの素材も、含めて全てを自作しております。

それら、記事内容につきまして、引用や掲載利用等のご希望がございましたらお申し出ください。

これまでも、フォトなどのご利用希望をいただきました。

また、その際には、ご利用目的(コンテンツなどの掲載箇所)をお伺いしております。

その際には、素材自体の提供はご遠慮いただいています(加工済みの作品のみ)。

なお、提供させていただいた作品(文章、フォト、ムービー、CG)の著作権は私自身に帰属します。

以上、ご要望等につきましては、当サイトブログのお問い合わせフォームにてお寄せください。
お待ちしています。


ほっし校長

記憶を巡る道

記憶を巡る道

記憶を巡る道

記憶を巡る


私の道を歩む


あの頃の、私の道を


過去の記憶を甦らせ、その記憶の中を生きる


私は過去の記憶を甦らせる地に辿り着いた


過ぎ去った過去と現在との境目なども関係ない程に


お互いが絡み合い存在する


私の記憶は時折、時系列の入り乱れによって時間が逆転する事さえある


幼少期の記憶は当時に削除されたままになっていた


極度の現実逃避が私に記憶を消させた


思い出したくない


いや、思い出してはいけない


記憶が無くなった訳ではなく、私の中のどこかのメモリーに記憶されている


当時の新鮮な気持ちのまんま、残されていた






記憶を巡る

悟りの記憶

あの時、


私は自らの運命を悟った


きっと、


人は自らの人生を終えるとき


「悟る」作業を終えるのだと思う




この世に存在するすべての人には寿命があり


長寿の方


短命の方


の方々がいる


しかし、


私は、そのどちらでもなかった


悟りの記憶

見捨てる人の記憶

見捨てる人


助かる命と助からない命


私は、その場面を見てしまった


「お子さんは、お子さんの病は、手遅れかもしれません」


それは、


その言葉は、私に向けての言葉だった


この世に生まれて10年目の夏


まさか


テレビドラマで観ていた場面が


目の前で起きていた


最初は他人事のような感覚で、


しかし


すぐに目が覚めた


私のほっぺをひっぱたき、目を覚まさせられた


私の生きる、死に関わる話が


現実の話として自覚できた時、


私の心臓がバクバクと、


私の身体から逃げ出そうと、暴れ始めていた


頭が強く締め付けられ、


意識を失う程に、強く歯を食い縛り


気が付くと、大人同士の話し合いは終わっていた

私の生きるとか、死ぬとか、という


答えのない話が終わった


結局、私は大人の話には入れて貰えなかった



見捨てる人

優しさの記憶

優しさに飢えた私を見られたくない


しかし


優しさが欲しい


溢れるほどの優しさが欲しい


孤独


神様は私を孤独の世界に


孤独の世界に放り込んだ



もっと優しさを知ってみたかった


10年間生きてきた


10年間の間だけで、いい


もっといろんな優しさに触れたかった


そんな私は、一粒の優しさを知り、この世を去る

優しさを知らないまま

希望の抹消

希望よりも、


ずっと未来の希望よりも、今の身体のことを



身体が大事なこと、



ガンになった自分が一番よくわかってる


だけどね


僕にとって、未来への希望はもっと大切なんだ



しかし



無情にも、大人たちは僕の身体のことばかりに


いつしか、諦めてしまった



そして、僕の心は擦りきれたガーゼのように



気にも止められないまま



忘れられた


忘れられた希望の影

自然との会話

孤独に置かれた私



運命か宿命かわからないけど




孤独の世界に身を置くと



自然との対話ができるようになった



自然は、決して言葉を返したりはしないけど



私が語りかけると、分かりやすく反応してくれる


自宅療養、ベッドの上から窓越しに見える小枝の葉っぱ



風に揺られながら、私に存在をアピールしてくる






自然との会話

家出の決意

家出の決意をしなくてはいけなかった


僕は我慢できなかったんだ


ここは、僕のいる場所じゃない


そう、思ってしまった


庭に遊びにくる野鳥は、いつも通りのさえずりを聞かせてくれた


いつもと変わらない日だった


僕以外は


家出の決意

神様からの掲示

神様は僕にチャンスをくれた


今は、そう思えた


僕の発する言葉の全てを監視された


僕の態度、反応、表情が全て、父親にとって監視対象となり、


意にそぐわないことは、厳しく身体で罰せられた



僕は、神に祈った



しかし



その祈りは湯気のように一瞬で消えた



僕は机の引き出しに、人が持ってはいけないものを所持した



そのものは、



人が人を裁く道具だった



もう、これしかなかった



僕の精神状態は、限界というレベルを越えてしまっていた



ことの後や先なんか考えられない



僕の人生、人として、生きていけなくことも
分かっていた



しかし、僕が選んだ手段



父親が帰宅すると、悪魔が僕の耳元で囁いた






悪魔の囁き

家庭の崩壊

家庭の崩壊はあっけなく始まる


もう、この家には居られない


ここには僕の居場所がないし、居るべきではないと自覚した


僕の心のなかでは、すでに家庭崩壊が始まっていた


しかし


崩壊し始めた廃墟を立て直そうとする人の光が僕の心に一線の光を刺した



母だった


母は僕にあるものを見せてくれた



それは数十年も使い馴染んだ免許証ケースだった


父親の免許証ケース



母は、一言ポツリと、


僕に重い言葉を落とした


「あんたは、なにも知らない」



「本当のことをわかっていない」


母の言葉は、尖った僕の意思を、簡単に砕き潰した


そして、


母は、そんな情けない姿の僕に、免許証ケースから取り出した、あれを見せた




僕は泣き崩れた


その涙は目から、心から、溢れだした






家庭崩壊

恋の記憶

田中さんと僕は手を繋いだ



引っ越し先の小学校での遠足



校舎から片道10キロメートル位の遠足は
これまでに感じたことのないワクワクを貰った



引っ越して半年も経っていなかったが、遠足の経験は、僕の見聞録の始まりとなった


地元では有名な観光名所 「武士の滝」



うす緑色に輝く滝壺からは、昔、神様の使いの龍が飛翔したという伝説が語り継がれていた


そんな神秘的な光景に見とれながら、先生の伝説話の解説を、心地よく耳にいれていた



そして、それは突然だった



田中さんが僕の右手を握るなり、



「あっち行こう」



僕はされるがままに、田中さんについていった



僕は、田中さんの手をしっかりと握り返した



その結んだ手がほどけないように



僕は田中さんに恋をしていた



しかし、



まだ、その想いを伝えてはいなかった



そして、



結局、恋を伝えることができないまま



僕は入院をした



もう、二度と会えないと本気で思った



なぜなら、



僕は末期のガンに身体を侵されてしまっていたからだ



もう、恋は出来ない


そう想った



好きな田中さんとはもう、会えないと覚悟した





田中さんとの恋

僕の恋は末期ガン発覚後終わった

恋の終わり

別れの約束

別れの辛さは、誰よりもわかっているつもりだった


あの別れを、わずか10歳で経験をしたからだ


小学3年生の夏休みに発症したガン細胞は、


僕に「辛くて、せつない恋」を教えてくれた



僕は「さよなら」を言えないまま、恋する人と別れた



院内では、末期ガンの僕には、面会謝絶のタグを付けられた


後で母親に教えて貰ったが、


僕にお見舞いをしたいと、

来院されたお友だちが病院に断られ、帰ったということがあったそうだ



とても申し訳なく思い




そして、




僕は身も心も孤独になった



僕は、自分の人生を、これほどまでに切なく感じたことは、以降、40年が経っても経験していない

別れ

過ちの創造

僕は小学3年生で、


危うく、過ちの先の世界にのまれそうになった



僕は奇跡という出来事に救われた


過ちの先には、


どんな世界があったのだろうか



僕は、いつしか怖いもの知らず


と、なっていた



日々、毎日が「悪魔の日」の予行演習だった


しかも、追い詰められた僕の心は、その


禁断のスイッチを、手に持ち歩いていたような、心理状態だった


僕と同じ境遇や心境のこどもたちが、この世には大勢いて、


毎日を必死で生きている



あれから40年、



今でもあの頃の、息苦しい日々が忘れられない


あの頃の日々を創造すると、今ある自分の姿が「奇跡」にしか思えない





僕の過ち

報われない苦労

結局、苦労は報われないのだと思う


しかし、


自らが自己の意思で踏み出した苦労というものは、記憶から消えない


だから、それでいいのだ



僕の一つ目の人生は、10歳の寿命だった


前世のことではなく、今世のこと


僕は、誰もがしない経験をしてきた


僕の一つ目の人生は、この世に生まれて10年目で幕を閉じた


その緞帳が閉まるとき、溢れんばかりの涙で、この世を去った


右足付け根に発症した、骨肉腫(ガン細胞)は、


僕の胴体部と、右足の全てを、侵し始めていた


すでに胴体部の臓器にも転移したガン細胞は、結局、その全ては取り除けなかった


当初の手術計画では、「手術続行断念」の決断レベルだったのだ


手術後、主治医から今後のことについての説明を受けた


事実上、二回目の余命宣告を受けた


「ガンとの闘いは、まだ終わってはいない」


体内に残ったガン細胞が、今後どうなるのか



再度の手術で、ガン摘出を試みる方法もあったが除外された


僕の年齢と体力面、そして重度の呼吸器系疾患(気管支炎喘息)がネックとなったからだ


僕には、あらゆる選択肢が適用できない状態だった


いつまでも、どこまでも、僕の人生は、僕を責め、追い詰めようとしていた


これまでの苦労は自己満足だったのか、


神様には認めて貰えない苦労だったのか、



苦労の次には、楽なことが待っているという、言い伝えは、


結局、僕の人生においては、非常識だった





苦労の先には

私の道

私の道の軌跡には今も、残像が映っている


その記憶の一端に触れたとたん、甦る記憶とともに当時負った傷が疼く


当時の私は、この世のすべての神様を信じることができなかった


御先祖の霊をも


日々の辛く長い苦しみから救われようと、祈りを捧げたが、叶うことはなかった


むしろ、悪化していく様は、誰の目にも、そう映ったに違いない


私の人生に味方する存在は、この世から消滅したかのような、


そう思わされているのだと、


突きつけられた人生の槍で突かれて、ヤられる


その直前に、別の路が現れた


その路は、私の第二の人生の路


私の人生は第二章を迎えた


重厚な緞帳がゆっくりと上がっていった





第二章

当時の記憶を巡る

刻の記憶

ほっし校長マガジン【Roots】10月号

ほっし校長マガジン【Roots】は毎月15日に配信いたします

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


次回、11月号をお楽しみに









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